良薬は口に甘し? 「 天然蜂蜜の効能 」
夏休みも終盤、皆様如何お過ごしでしたか。
今日は、夏ばてと 「 はちみつ 」 のお話です。
「 空雲福祉作業所 」 さんで養蜂されている
日本蜜蜂が集めた天然の蜂蜜なのですが
福祉施設を運営されている方が来院されたご縁で、当院の掲示板には
季節ごとに春蜜、夏蜜、秋蜜と患者さまにご紹介しておりました。
季節の花によって、蜂蜜の色、香り、味も変化するんですよ!
つい先日のことでした。 その日は 「 蜂蜜を採取する日 」。
夏休みを頂いた私は、まだ夢の中におりましたが、旧知の知り合いが
お子様の夏休みの自由課題に良い体験と 「 早朝4時から行ってきた 」 と
写真を送ってきて下さいました。
なにごともリアルな体験に勝るものはございませんよね。
「 はちみつ 」 って、からだに良いとされていますが
その効能はどこにあるのでしょう?
養蜂を担当されているTさんは、これまた開業以前よりお世話になっている
間柄でして、お聞きしたこと、調べてみた事をご紹介してみようと思います。
良薬は口に苦し … 蜂蜜は、良薬なのに口甘しです。
1. 「 抗酸化作用 」 が抜群! おまけに 「 殺菌作用 」 も優れた
ロイヤルスイーツ。
抗酸化作用といえば、いわゆるアンチエイジング ( 若返りや老化防止 ) の
代名詞でして
はちみつから摂取できるビタミン郡は、少量でも安定した効果を発揮する
「 活性型ビタミン 」 の宝庫です。
一方 ” 酸化 ” とは、錆びが生じたり、古くなった油をイメージして頂くと良いと思いますが
それらを防ぎ、食い止めたりする作用を 「 抗酸化 」 と言います。
からだが錆び付く、血管のさび付きから老化は始まるとも言われていますよね!
ビタミンCは 「 抗酸化 」 作用のあるビタミンとして、有名ですから
健康雑誌を読まれている患者さんのほうが、私より詳しいかもしれませんけど
人工的に作られたビタミン剤などは 「 不活性型ビタミン 」 と言います !!!
これは大量に摂取しないと効果を発揮できません。
それに比べて、天然はちみつは実に 92%が活性型ビタミンという事で
大変効率良く体内で消化吸収されるメリットがあるのです。
また水溶性 ( 水にとける性質 ) のビタミンCは、体内で酸化しやすいと
される 「 脂肪成分 」 には直接は働くことができませんが
脂溶性 ( 脂は油に溶けます! ) の抗酸化物質である 「 ビタミンE 」 を
再生させる効果を持っているのです!
ですから、からだ全身に抗酸化作用を促す働きがあります。
蜂蜜って甘いのにビタミンCが豊富なんて、ちょっと以外ですよね。
その他、ミネラルやアミノ酸、酵素など、実に150を超える成分が蜂蜜に
含まれており、栄養化抜群で吸収もはやい。
これがスポーツ選手の栄養ドリンクとして好まれたり
胃腸の弱い方への滋養に良いと言われる理由です。
そして肝臓の働きを強化するコリンやパントテン酸は
二日酔いの解消や防止にも効果的ですから、お酒好きな方にも実はうってつけ。
2. もう一つの注目するべき作用は、 「 殺菌作用 」 です。
蜂蜜って結晶化して、成分が白く固まってしまう事がありますが
腐ったり、カビたりすることは天然の蜂蜜ではほとんどありません。
不思議じゃないですか?
これは成分に含まれるグルコン酸に細菌の繁殖を抑える作用があり
火傷や傷口に塗る軟膏代わりにも使えるとの事です。
特に口内炎には、ビタミンB1・B2の不足を補うことができますし
且つ、口内を殺菌もできる蜂蜜が有効で、水で薄めて使えばうがい薬にもなる!
なんだかよい事づくめの蜂蜜です。
夏ばてにぴったりだと思います。
Tさん曰く、生産者のこだわりが 「 大切なのは加熱処理を施さないこと。 」
60℃以上の熱で温めると、有用成分が壊れて品質が劣化するそうです。
大量生産や利便性をおいかけると出来ない事ですよね。
そういえば、ニュースでは蜂がいなくなっていると見聞きしましたが
蜂社会にどんな影響が及んでいるのでしょう?
羽生というご近所ですし、地産ならではの取り組み。
また福祉作業所の活動など、皆様に知って頂くきっかけになればと思います。
NPO法人 「 空と雲の家福祉作業所 」