ランナー必見! 良くある脚の痛みと解消法
11月 25th, 2013
シンスプリントに有効な 「 簡単なエクササイズ 」 が
ドクター秘伝の動画としてGIZMODE さんに、掲載されていました。
この運動、「 シンスプリント 」 には勿論のこと。 ランナーばかりでなく
中高生のクラブ活動 ~ 運動不足であしのつりやすい方、むくみなど
脚のトラブル、痛みでお悩みでしたら、試されてみてはいかがでしょうか!
→ シンスプリントの症状はこちら。
以前、【 足のつり、こむらがえり ( 腓腹筋痙攣 ) 】 で
当院で行っている PNF という手技療法をご紹介した事がありますが
動画のエクササイズは、筋肉の 「 拮抗作用 」 を活用した方法で
痛みを抱える筋肉を無理せず緩め、足首 ~ 膝 ~ 腰まで
バランス良く整えるのに適した方法だと思います。
筋肉の 「 拮抗作用 」 というのは、筋肉が収縮する際に
“ 反対の動き ” を伴う筋肉のことで、これを 「 拮抗筋 」 と言います。
ちょっと専門的な用語となってしまいましたが、ゴルファーや野球選手などが
利き腕と反対のフォームで、わざわざクラブやバットを素振りしたり …
ご存知の方もいっらしゃるかもしれませんね。
何故? 一流のスポーツ選手達がこのような練習を
取り入れているのでしょう?
これは、からだのバランスを整えるのはもちろんなのですが
「 筋肉は ” 収縮 ” しかできない 」 性質と関係しています。
ちょっと、雑巾絞りをイメージしてみて下さい。
ぎゅーっと絞ると、それ以上絞れなくなりますね。
筋肉も一緒なんです。

雑巾を絞っていない状態から、最大に絞ったところまでが
筋肉の場合は 「 収縮力 」 = 力 となります。
雑巾を絞っていない状態 = 「 弛緩している状態 」
そこから絞っていって = 「 緊張状態 」 の落差が大きいほど
パフォーマンスは最大に発揮されます。
※ 筋肉が縮むためには、ゆるんだ状態が必要というのがポイント!
今回、取り上げた 「 シンスプリント 」 の症状は
着地と蹴り出す際に、響くような痛みがおこるのが一般的でして
車のアクセルを踏み込むように動かす筋肉群
( 画像左から、後脛骨筋・長母趾屈筋・長趾屈筋・ヒラメ筋 ) などが
関与するとされています。




これらの筋肉は 「 脛の骨 」 の後ろ、内側から付着して始まって
足裏へ向かっていますから、ランニングで着地の際に衝撃から
筋肉が牽引されて起こる遅発性筋痛となったり
繰り返し加えられるオーバーワークや、急に飛んだり跳ねたり
止まったりする、バスケット・バレーボール
野球やボクシングの練習などでストレスを受けやすい。
難しい用語はなるべく避けて、端的に説明しようと思いますが
筋肉を使いすぎて、ふだんより収縮した状態の筋肉は
「 縮みたくても、縮む ” ユトリ ” がないのです。 」 ですから
更に無理して収縮させようとすると、骨にくっついた筋肉が
無理やり骨を引っ張って、付着部の骨膜などに炎症が起きたりするのだと思います。
どちらにしても、筋肉の過緊張からおこる症状です。
そこで大事になってくるのが、上手に 「 弛緩のスイッチ 」 を入れてあげる事。
さきほど、「 筋肉は収縮しかできない性質 」 と書きましたが
筋肉が収縮する際、その筋肉と反対の動きをつかさどる 「 拮抗筋 」 は緩むので
シーソーのようにお互いの筋肉同士が収縮できます。
ですから、拮抗する筋肉を上手に収縮させると、痛めた筋肉も緩みます。
一流のスポーツ選手達が、利き腕や利き脚と反対のフォームで練習を行うのには
こんな理由もあったのですね。

施術の際は、より専門的な考え方、テクニックなどございますが
簡単にしたエクササイズがこの動画という訳ですね。
試されてみて、痛みなく出来るようでしたらオススメです。
けっして無理はしないで下さいね。
とくに長期のランニングから痛めたような場合、地面からの突き上げ ( 衝撃 ) も
あって、お膝まで柔軟性が円滑でないケースや、太腿 ~ 腰まで
硬くなってしまっている患者さまの例が多々見受けられますので
気になることがありましたら、一度ご相談下さい。