寝返りと健康
寝苦しい暑さが続いておりますが、皆様如何お過ごしでしょうか
本日は寝相のこと。
抑制が利かなくなる寝相にこそ、本当の性格が出ていると
性格判断 までおこなわれている寝相のようですが
以前、シンスプリントで治療に来たテニスに夢中の
お嬢様に付き添いで来られたお母様との会話にて …
お母様曰く、この娘の弟さんは 「 寝返りがひどい(笑) 」 が
お嬢さんは、ほとんど寝返りをしないとのことだった。
当院の施術は、ストレッチのような動きを用いる事からか
なにげなく 「 寝相 」 の話となりました。
当たり障りのない会話だったのですが、さすがにお母さんは
子供の事をよく観ているなと、感心した事を覚えています。
「 何でなのでしょうかね? 」 と、疑問を頂きまして
実はそういう処にも、施術のヒントやその方の習慣となる
バックグラウンドが隠れているもので
問診する上でも大切な要素でありますし、この機会に皆様に
お伝えできればと思い、取り上げてみました。
このお嬢様 … 年頃的にも寝返りが盛んなはずですが …
ほとんど寝返りはみられないとのこと。
寝返りの盛んさは、ある意味 「 元気の証明 」 だと
私は考えていて
老いると 「 寝返る 」 事も、じょじょにおこせなく
なってきますし、死ぬ時は硬直します。
ですから、寝返りは行儀の悪いものとして捉えるのではなく
睡眠中の 「 心身を回復させる習慣の動作 」 というか
人生1/3は寝ているそうですから
睡眠をどう過ごすかで、起きてからの活動も変わってくるはです。
また睡眠というと、どうしても安静やエネルギーの温存
といったイメージもあるかと思いますが、観察していますと
いやいや寝るのも体力がいります!
時に 「 伸び伸び 」 と、エネルギーを発散していると思えば
ある時は 「 縮こまって 」 体をまるめ、またねじって
もぞもぞと寝返る動作にともなって、何かを体現している
ようにみえる。
このあたりが、寝相で性格判断に繋がってくるところだと
思いますが
睡眠中には、寝言を言ったり、うなされたり、笑ったりと
意識と密殺な関係があることも見て取れますし
半覚醒状態のうとうとし始める状態になると、ピクピクと
体が動いたり、寝返ったりするようです。
これは身体が緩み始めてから活発になった動作と
言えると思います。 寝相は、その過程の姿に過ぎず
寝返りとは 「 緩んだ筋肉 」 が、連鎖反応をおこして
心身の歪みを回復させていくプロセスではないかと
私は捉えています。
整体の分野ですと 「 活元運動 」 として知られて
いますが、一緒に勉強会を行っている先生が
この原理を施術に取り込もうと興味を持たれていまして
実は、当院で行うストレッチのような施術も、この
「 活元運動 」 と呼ばれている心身に備わった
回復・復元反応を引き出す目的があり、患者様の中には
体の反応が敏感な方もいて、自然とそういう動きが
発現する方もいらっしゃいます。
但し、それは施術者のアプローチとしての意図であって
患者様にわざわざ強要することではありません。
また説明するのも野暮ですので、今回のように
話題が出たりするとお話する事もあったのですが
まだまだ未解明な部分も多く、突き詰めると
マニアックな話ですので、興味あるかたはこちらを
末端鍼灸師の気になる症候群 「 活元運動 2 」
さて、こちらのお嬢さん
ひょんな事から 「 寝返りが活発 」 になりました。
これで症状の回復も早くなります!
なんだと思いますか?
実はベッドからお布団に寝具を変えただけなんです。
お母様との会話から、ちいさな頃にベッドから落ちた事があると
お聞きして、それがもしや潜在意識的に抑制しているのかと …
本人すら忘れてしまっていても、無意識の枷のような
トラウマとでも申しましょうか …
体の凝りというのは怪我や疲労などが一般的ですが
こういう凝りをほぐすのも、私達の仕事になります。
睡眠は 「 おやすみなさい 」 と言いますように
明日に向かって活力を養う
「 肉体・精神の回復のプロセス 」 ですし
そして、自分で 「 身体を整える 」 事ができる
習慣でもありますね。
半覚醒と深い入眠中には、まだまだ不思議な事が多い睡眠ですが
寝ている間に 「 整えている 」 と、お考えになってみては!
寝る準備 ( 儀式 ) と言ったら大げさですが
良い睡眠ライフをお過ごし頂けたらと思います。
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追伸
今回のように会話から症状回復のヒントを頂く事が多々あります。
整骨院の先生にはどんどん質問して下さいね!